VOL.24

2025.1.20.MON.

songdream KOBE

ゆめや

六甲アイランドにショールームを持つ利点をいかし、地域密着型の住宅リフォームを行っている。修繕的なリフォームではなく、ライフスタイルや家族の変化に合わせた「提案型のリフォーム」を強みにしている。ショールーム内には実際の商品の展示のほか、書籍や資料の閲覧ができる「リフォーム図書館」も併設している。

神戸ファッションマート1F

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リフォームやインテリアの相談ごとがなければ、なかなか入店する機会はないかもしれない。でも人生の中で、いつかはリフォームしなければならない場面はやってくる。そのときに備えて、設備や素材を見て、知識を増やしておくのは良いことだ。むしろ、積極的な情報収集はやっておくべきではないだろうか。こちらのショールームには「リフォーム図書館」も併設されている。気になる図書があれば、ページをめくってみるのもよいかもしれない。
きょうのテーマは「一生に何度もない買い物」。どんな凄いリフォームのお話が出てくるのだろう。取材の準備をしていると、店長の河合さんが出先から急ぎ足で戻ってきた。

店長/リフォームプランナー 河合 輝さん

リフォーム業界に席を置いて15年。これまで1,000件以上の案件を担当した実績を誇る。とくに老朽化した水廻りの改装、断熱改修を得意としている。愛娘と遊ぶこと、じぶんで組みあげたロードバイクでの旅、趣味の古着屋巡りをする時間を楽しんでいる。

住まいの大きな改造の機会というのは、
一生に2回くらいのものなんです。

“一生に何度もない”というテーマなのに恐縮ですが。と、前置きした上で、大きなリフォームそのものが、ひとの人生の中で2度くらいしかないと、河合さんは言う。つまり、大きなリフォームそのものが、一生に何度もない買い物というわけだ。2回のうちの1回は、子どもが巣立ったタイミングが多い。子ども部屋が不要になるので、子ども部屋そのものを見直したいという要望が主になる。余談だが、子どもでいうと、子どもができたというのもきっかけになる。夫婦のスペース、家族の共有スペースに加えて子どもの個室というニーズになるそうだ。

その次の節目となると、仕事をリタイアするとき。最近は早期退職制度による早い時期の退職も増えているが、退職金を手にすることも大きなきっかけとなるようだ。この場合は、セカンドライフを考えたリフォームになる。もはや個室には執着しないフルリノベーションになるケースが多いとか。いまは台所という概念が変わってきているので、オープンキッチンを持ったリビングにしたいとか、これからのセカンドライフの楽しみを広げることに特化して予算をかける方が多い。台所、食卓、居間を独立させないで、大きな空間の中にそれぞれの役割を果たす空間があれば良いというスタイルの提案が好まれるとか。
リフォームの価値が変わったと、河合店長は言う。壊れたから直すような発想ではもはや受けいれられない。こういう生活をしましょうという、付加価値のあるリフォームの提案ができるところが、いまは市場で人気を集めているらしい。一般的な工務店にはできない、“一生に何度もない買い物(=リフォーム)”こそが、ゆめやさんが指名される理由のようだ。

リフォームをするのではなく、生活を実現すること。

一生に何度もないリフォームに寄り添えるお店であること。綺麗に修繕しますよでは、もはや時代に置いていかれる。「お住まいによって、こんな生活シーンが選択できますよ」という視点で、デザインや機能の価値を提案するチカラが何よりも重要となる。そして、忘れてはならないのが、担当者との相性。最大の武器は働いているわれわれだと、河合店長は力強く締めくくってくれた。
まさに、名前の中にあるように、「夢」を実現するリフォーム会社としての、新たなフェーズに突入しているのではないでしょうか。リフォームニーズを先取りして仕掛けていく。これからのゆめやさんにますます期待しながら、その活躍を見守りたいと思った取材であった。

「一生に何度もない買い物」級のリフォームとなると、それこそ戸建てが建ってしまうくらいの費用が必要になる場合もある。ここ数年の材料費の高騰もその背景にはある。なのに、どこに依頼して良いか分からない層が一定数いるのも事実だとか。また、河合店長が言うように、リフォームはネットでポチっと買えるものではないことも動かしようのない事実。だから、お客さまとのコミュニケーションが重要だと言う言葉には頷ける。お客さまの生活がリフォーム後も何年も続いていくことをイメージした提案。アフターサービスとしての点検も重要になっている。リフォーム=単に住まいの改装ではない。時代は動いているのだ。

インタビュー&ライティング 田中有史

 

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