VOL.17

2024.11.12 TUE.

ゴルフスタジオ,オキコバランス神戸店

ゴルフスタジオ
オキコバランス神戸店

独自の理論に基づいたクラブフィッティングを実践し、一人ひとりのプレーヤーに最適の1本をつくりあげるゴルフスタジオ。パッティングスタジオを併設し、西日本初の最先端パッティングトレーニングシステムを導入。予約で通うプロやトップジュニアも多い。

神戸ファッションマート1F

ゴルフスタジオ,オキコバランス神戸店

店内に足を踏み入れると、カーン!キーン!という心地よい打球音が聞こえる。そして、入ってすぐのところには、プロも練習に通うというパッティングスタジオがある。広島で起業し、福岡に出店。そして神戸にやってきたゴルフスタジオ「オキコバランス神戸店」。独自のゴルフ理論を軸にした指導で、ここ神戸でも着実に結果を出しファン層を拡大している。では、なぜ、神戸に出店してきたのか?その理由は?その戦略は?
本日のテーマは「お店の誕生~これまで」ということで、お話を伺いました。
結果は?呆気ない程シンプルというか、意外なお答えでした。

代表取締役 沖建一郎 さん

ゴルフメーカーで営業職についた後、そのメーカーが開いたインドア練習場でインストラクターを10年近く務める。2011年5月、広島でクラブの修理や調整、地クラブの販売を展開するゴルフ工房をスタート。広島で実績を積んだ後、メーカー時代に赴任経験があり“第二のふるさと”という福岡へ出店。2023年5月、「物件情報探しが趣味」という沖社長が「うちの業態にとっては日本一の物件」と惚れ込んだ、この場所に出店した。

「神戸にも出店したら?」と、
お客さまに言われたのがきっかけです。

なんと、あっさりしたお答え(笑)。広島に本店があり、福岡に支店を構えていたが、とくに神戸に出店しようと計画していたわけではない。と、この理論家の社長にしては意外や意外、直感に頼ったというか偶然の産物だったというお話。まず、広島本店のお客さまが続けて阪神間に引っ越すことになったこと。そして、そのうちのおひとりから「神戸にはゴルフスタジオは多いけど、こちらに出店してみたらどうなの?」と、言われたからだという。なんとも軽い発言に乗ったもんだというか、成功って意外とそういうところからスタートするんだなあと思わされる。

もともと物件探しが趣味という沖社長。お客さまのひと言でスイッチが入り、さっそくサイトを検索して行ったら、神戸ファッションマートが目にとまり、いま出店しているこの物件がヒットした。

すぐに連絡しこちらへ見学にきてみると、人通りが少なくて繁華街に立地していない。1階で天井が高く、広さもあるなど、社長が理想とするテナントだったとか。しかもちょうど工事に入るところで完成は1年後なので、準備期間もある。そこで、すぐに契約。出店計画があって場所を探したのではなく、この場所ありきでお店が誕生したということ。出店後は、全国的にも少ないパッティングスタジオという希少価値と社長の独自理論による指導力をいかして、着実にポジショニングを築いている。神戸はゴルフ発祥の地であり、全国で2番目にゴルフ場が多い地域でもある。有名ゴルファー、トップアマ選手、ジュニアゴルファー(なんと日本一の選手)も店に集まってくるようになった。計算外のプラスと社長は言うが、ひとがひとを呼び、注目度が上がる、その名声は徐々に高まりつつある。

パターに特化したスタジオのその先へ。

パッティングに特化した変わったスタジオということと、意図しない流れでここまでは順調にきた。これからの目標としては、ひとの問題に取り組みたい。まずはフィッティングのできるスタッフを育てたい。そして、パターに特化した特長をいかしてパターが売れる店にしたい。うちでしか手に入らないものを使ってほしいから、広く多くのひとに知られなくても“隠れ家”のような存在でもよいと思っている。

さらに言うと「プロが行っている店だから」と、来てくれるお客さまが増えていくのが目ざしている姿とか。競技ゴルファーやジュニア選手が多い地域特性をいかして行きたい。さらにその先では、富裕層や経営者のコミュニティーをつくりたい。と、将来の夢をたくさん語る沖社長でした。

こんな専門的なお店をワタシのようなドのつく素人が取材していいんだろうか?お話についていけるだろうか?と、いつも不安を抱えながら取材に伺う。だけど、帰りにはスカッとした清々しい気持ちで店を出る。プロがプロと専門用語でプロの会話をするのも大切。だが、分かりにくいことを難しくない、だれもが理解できる言葉で話すのは、どんな業界でも大切だ。ときどき、人前で話をする機会をいただく身としては、いつも専門用語で会話しないことを心がけているつもり。沖社長と話をすると、改めて、だれもが腑に落ちる(腹落ちする)ということの大切さを思い知ることになる。今回も、ありがとうございました。

インタビュー&ライティング 田中有史

 

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